大学生とシニアの交流プログラム『オトナShow&Tell(ショウアンドテル)』
「SHOW&TELL」とは、ひとつのテーマ(例えば、今ハマっているコンビニスイーツは?など)にそって、参加者が1分ずつ、モノを見せながらプレゼンをし、その後参加者全員でプレゼン内容についておしゃべりをするというプログラムです。
元々、欧米の初等教育のなかに取り入れられているプログラムで、限られた時間を使い、自分の考えや想いを伝えたり、他人のプレゼンを聞いたりすることで、伝える能力やコミュニケーション能力が高まり、ひいては自己肯定感も高まると言われています。
それをシニア向けにアレンジすることで、コミュニケーション能力だけでなく、脳の活性化にもつながるというコンテンツです。
当初、シニア同士のコミュニケーションと自己肯定感をあげるために企画したオンラインプログラムでしたが、大学の外部連携プログラムとして導入されました。
□協力・連携先
実践女子大学短期大学部
山野美容芸術短期大学
□企画の背景
・卒業後、サービス業につく学生のなかに、高齢者とのコミュニケーションを苦痛に感じて離職する人がいた(大きな声が怖い、耳が遠かったり会話のテンポが異なったりするので話が通じにくいなど)
・自分の祖父母や親戚としか、高齢者とのコミュニケーションを経験したことのない学生が多かった
□やったこと
(1)オンラインでの「SHOW&TELL」交流会の開催
好きだった給食・やっている健康法 などをテーマに交流
(2)オンラインでの「かるたづくり」の開催
シニアがかるたの文章をつくり、学生がそれに合った絵を生成AIを利用して制作
(3)リアルでの「ものがたりづくり」の開催
学生がシニアへの人生インタビューを行い、ChatGPTを利用して「物語」を制作
□ポイントと効果
シニアとの円滑な会話を進めるためには日頃からのコミュニケーションの経験値をあげることと、いくつかのコツが必要
(1) カタカナ語を多用しない
カタカナ語への理解は世代や業界によって異なるので、出来るだけ控える
(2) ゆっくりと低い声で話す
高齢になると高い音域が聞こえづらくなるので、低い声でゆっくりしゃべる
(3) 端的に伝える
「〜させていただきます」「よろしかったでしょうか?」など、丁寧すぎる言葉や言い回しは聞き取りづらいことが多いので、短い文章でまとめる
BABAlabでは、この『オトナSHOW&TELL』を、学校や企業、自治会など、様々なグループのみなさんと開催したいと考えています。
※実践女子大学・実践女子大学短期大学部×SDGs の開催レポートはこちら
2020年度に実践女子大学短期大学部と山野美容芸術短期大学の学生がICTを活用した異世代交流活動を実施しました。
https://www.jissen.ac.jp/sdgs/index.html
コンビニスイーツ回の様子 自分のプレゼンが終わるとそれぞれ食べ始めるオトナたち
<今まで実施したシニアによる『オトナShow&Tell』動画>
第7回目テーマ『どんなもので呑んでる?』
https://youtu.be/EMT-Odv4HrQ
第6回目テーマ『Show&Tellテーマプレゼン』
https://youtu.be/WT4XUyk13uQ
第5回目のテーマ『2020年の私を象徴するもの』
https://youtu.be/YAamGCkQ7wE
第4回目のテーマ『20年以上つかっているもの』
https://youtu.be/bwCrYgMR_Gw
第3回目のテーマ『お気に入りのキッチン用品』
https://youtu.be/6dmvIvEkf1g
第2回目のテーマ『最近、感心した“今どきの若者”』
https://youtu.be/X6_bQuCmEIc
第1回目のテーマ『今ハマっているコンビニスイーツ』
https://youtu.be/mhsJQxOTRbc
《このプログラムに興味をお持ちの方へ》
◇団体や社内で実施したいが、コーディネートをしてほしい
◇シニア男性のコミュニケーション向上ツールを検討したい
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