年をとって「怖くなくなった」こと

50代~70代の女性100名にアンケートを実施し、年をとって「怖くなくなったこと」について自由回答を集計しました

年を重ねるなかで、生死に対する価値観も変化することから、「死への恐怖心がなくなった」という意見が最も多いと予想しましたが、予想に反して全体の32%を占めたのは、「他人の目」や「人の評価」が怖くなくなったという回答でした。言い換えれば、今までは他人に気を遣っていたということですが、一体どの様にして心の変化が生まれたのでしょうか。

具体的には、気を遣わなくなった点として「商店での値引き交渉」や「シルバー値引きを探すこと」など日常生活に関することや、外食や旅行など「おひとりさま」の行動範囲の広がり。また、他人に思ったことを意見したり、クレームを伝えたりするなど、「自分」を出すことができるようになったと言います。

多くの人があげていたキーワードとして最も印象的だったのは、「失敗」です。女性は「人間関係を円滑にするコミュニケーション能力」が男性より高いと言われていますが、その能力はいわゆる「空気を読む力」として、「人からどう見られているか」「どう振る舞うべきか」という意識が過剰に働き、失敗を恐れるあまり、時に自分の正直な気持ちや感性を押し込めてしまうことがあります。

小さい時から人の評価を気にして大人になった女性たちも、様々な経験を重ねるうちに、世間が決めた「成功と失敗の基準」ではなく、自分自身の基準で判断できるようになった。まさにそれこそが、自分をさらけ出して自然体でいられるようになった秘訣なのではないでしょうか。

他人の目や評価が怖くなくなったということ。それは、「自分の基準で自分の人生を生きられるようになった」とも言えると思います。

回答一覧

・年下の人たちの前で、自分の経験したことを話すこと

・“シルバー割引き”をさがすこと

・寝じわ

・他人に「スミマセ~ン」と気軽に声をかけること

・見た目で勝負すること(若いときは自意識過剰)

・ひとりでレストランに入ること

・他人の評価や、決まりきった価値観

・経験や失敗を重ねて怖くなくなることも多い、けど「死ぬこと」はやはり怖い

・世間体

・いろなんことを経験したから、いまは怖いものなんてな~んにもない!

・隣に居合わせた人と話すこと

・できない、わからないと言うこと(しらばっくれる)

・人生

・優先席にすわること

・やりたいことをやること、行きたいところへ「えい!!」とふみだすこと

・死

・世間の目

・一人で食事をすること

・怖いものは、若いときと特にかわらない

・人に図々しく意見すること

・お金がなくても怖くない

・怖いものは何もない!

・何も怖くない

・人に「もの」を聞くこと。若いころは、恥ずかしくて聞けなかったことも聞ける。これは恥じらいの欠如か?

・クレームをつけること(たとえば、レストランで出された料理が冷めてたとき、仕事のギャラの振り込みが遅れたときなど)

・怖いことは何もありません

・子どもを産んだころには、怖くて仕方なかったけれど、今は死が怖くなくなった

・すっぴんで出歩くこと。シルバーシートにすわること

・特になし(前から怖いものはなかった)

・人に頼ること。人にたずねること。ゆだねること

・人にダメモトで頼んでみること

・自分をさらけ出すこと。自然のままの自分でいられる

・怖くなくなったことはたくさんありますが…怖いこともまだあります。度胸がついたかな

・年をとっても自信をもって活躍できているので、怖いことは何もないです

・悩むこと。「なるようになる」と思ってからうまく行き、ありのままで良いと感じた

・人の目。失敗が怖くなった。(逆に飛行機やジェットコースターが怖くなった)

・時間内におもうように仕上がらないこと

・自分のやるべきことがあるから、人にどう思われても平気になった

・失敗すること

・人に聞くこと

・商店での値引き交渉(図図しくなった!?)

・人の事があまり気にならなくなった。自分のペースで進めば良いんだと思えるようになった

・怖いことは特にない

・他人の目やうわさ

・荷物をもってもらうこと

・毎朝、鏡を見ること

・優先席にすわること

・化粧なしでの外出

・「知らない」と言うこと(分からない言葉の意味を聞くこと)

・上司がいなくなっていくこと

・乗り物の優先席に座ること

・人様の目

・人間

・何事も「いつ」がつき回ります。が、その「いつ」の目安がつかないこと

・お金がなくなっても、怖くないと思うようになった

・自己中心になること

・かえって怖いことが増えました

・出かけるのに化粧、服装などが気にかからなくなった

・死

・一人になってしまったらと想像すること

・失敗すること

・病気が色々出てくること

・病気になること

・怖いものは特になし

・怖いものはふえました!

・死ぬということに対して。若いときほど怖くない

・人様にお世話になること

・逆で怖いことが増えた

・全然怖くはありません(病気にならない様に普段から気をつける毎日)

・怖いものはない

・怖いものが思いつかない

・特に怖いものはない

・他人と話すこと。人見知りがなくなった!

・若い時は、怖いもの知らず。年齢を重ねるとともに怖くなることの方が多く感じる

・人の目

・自分を大事にすることで生きることが怖くなくなった

・怖い。いつまで自分自身だけで元気に生活できるかが考えると時々怖くなることがあります

・ミスすること

・人の眼

・他人の目

・人に平気で話しかけること

・足腰の重さと歩く速さ、年とともにゆるくなった(受け入れている)

・一人での外食

・家族との別れが近づくこと

・大抵のこと

・一人旅

・先生

・ゆっくりマイペースで動くこと

・体力低下

・怖いものはないけれど、健康でいつまで働けるかという不安はある

・怖いものはない

・空白

・人前にでること

・ほとんど怖くないけど、やはり病気や仕事が出来なくなることは怖い

・他人の視線

・精神面で図太くなったかも?人に見られて恥ずかしいと思うこともない

・死ぬことについて!

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