新・生き方辞典特別編
『サラリーマン最後の日』
file006 神辺貴昭さん 1952年生まれ [教育関係]
Q サラリーマン時代の仕事は?
大学で、ずっと数学を教え・研究してきました。高校生の時に、大学の数学の先生に出会えたことが数学の道に入ることのきっかけになりました。数学のどういう分野という話は、一般の方に説明をしてもなじみのない部分で分かりにくいと思います。永年にわたり、たいへんに多くの学生に恵まれてきました。学生たちとは長い付き合いになり、今も交流を深めています。大学での仕事には、思い残すことはありません。
Q 「サラリーマン最後の日」どんなことを考えていましたか?
昔から、幅広くいろいろなことに取り組みたいと思っていました。昔から、芸能の世界も好きで、ラジオのDJの放送作家などもしていました。20代の頃より、映画や芝居や音楽などいろいろな趣味に、マジック、切手収集、芝居、音楽、映画などはプロの人と接して積極的に研鑽してきました。定年の時は、自分の中では、すっきりとした気持ちで迎え、送別会などもお断りをして、その日はいつもと同じように淡々と校門を出て、自宅へと向かいました。
Q 現在の「しごと」は?
今は 幅広く趣味を楽しんでいます。公益社団法人日本奇術協会の参与も務めています。こちらはプロの奇術の人の集まりですが、協会全般でマジシャンの世界の相談解決をしています。郵趣協会にもはいっています。今までの人生でいい人に出会ってきたこと、それぞれの第一人者に出会ってきたことが、何よりもよかったことだと思います。今は、「いい人としか付き合わない」、「ストレスがたまらない人しか付き合わない」を主義としています。
インタビュー:井上雅史