誰もが長生きする社会。シニアとこれからシニアになる人たちと「長生きするのも悪くない」と思える仕組みをつくっていきます。
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 新・生き方辞典 特別編

『サラリーマン最後の日』

file004 矢島連さん 1960年生まれ [公務員]

 
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Q サラリーマン時代の仕事は?

労働基準監督署の監督官をしていました。大学を出て、法律を活かしたい、法の執行、社会正義を守る仕事をしたいと思っていました。労働基準監督署というのは、法にのっとって、労使の間を取り持つ仕事です。社会情勢のこともありますが、言ってみれば、いつも板挟みという仕事でもあります。会社側も労働側もそれぞれ問題がある場合もあり、それぞれに主張がありますし、できる範囲ということもあります。うまく間を取り持っていかなければなりません。なかなかに厳しい仕事です。

Q 「サラリーマン最後の日」どんなことを考えていましたか?

長年、監督官を続けていくことは、相当にストレスがありました。管理職になってくると、労使の間だけではなく、自分の職場での中間管理職としての板挟みも増えてきます。自分でも大変だと思っていることを、若手に強いることが、どうもその気にはなれないことから、退職をしようと思うに至りました。妻も公務員をしていたことから、反対もされませんでした。社内の仲間からは、やめることに対して、温かく受け入れてもらえましたし、送別会なども開いてもらって円満に退社することができました。

 
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Q 現在の「しごと」は?

退社前から、投資や運用を行っていました。ある程度それで基礎的な収入が得られることを確信したことが退社につながっています。決して、ばくち的な投機などをしているわけはなく、極めて堅実に確実に運用しています。パソコンにかじりついたりもしていません。ですが、こうなるまでには研究を重ねる必要がありますから、すぐにできることではありません。現在は、ストレスフリーです。野望があるわけでもなく、日々を楽しくをモットーに暮らしています。

 
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インタビュー:井上雅史